企業への株式投資を行い、投資先企業の企業価値の向上を目指します。
基本的には投資先企業の過半以上の株式を取得することで当社グループの社員や外部プロフェショナルの派遣を行い、投資先の経営に参画します。中長期的な成長ストーリーを投資先経営陣とのディスカッションを重ねながら策定したうえで、事業の拡大や再編、構造改革などの様々な手法を用いて成長を促します。

通常3-5年程度の投資を行った後、投資先企業の更なる成長に資すると考えられる先に対して譲渡もしくは上場支援を行いエグジット(詳細は後述する「投資プロセス」をご覧ください)することでリターンを得ます。

バイアウト投資

投資形態

事業承継

少子高齢化を背景に日本の中小企業経営者の中心年齢も上昇しており(2018年時点で69歳)、円滑な事業承継は日本経済にとって喫緊の課題です。当社グループのバイアウト投資案件では事業承継がその多くを占めています。オーナー様や対象会社の悩みや成長戦略に寄り添ったご提案はもちろん、弊社グループ自身が上場企業であることに起因する透明性のあるガバナンス体制や日本政策投資銀行といった安心感のある株主の存在が、事業承継を検討されているオーナー様からご評価いただいています。これは弊社のバイアウト投資における強みの1つでもあります。

事業承継
株式非公開化

株式非公開化

すでに上場している企業において、迅速な意思決定の実現、中長期的な成長戦略の実行といった上場にかかる金銭面以外でのコスト等も勘案したうえで株式の非公開化を行うケースです。対象会社との綿密な打ち合わせを通じて、当社グループの持つネットワークやこれまでの知見を活かした株式非公開化後の成長戦略をご提案いたします。当社グループでは、株式会社ツノダや株式会社ミューチュアルの非上場化をご支援した実績があります。

カーブアウト

「事業の選択と集中」を目的とした子会社や部門の売却を行う際に、ファンドが対象となる子会社や部門の譲渡を受けるケースです。被売却子会社や部門にとっても、それらの持つ独自の強みの更なる強化や新たな事業パートナーとの提携をファンドの持つ広範なネットワークを通じて検討・実施することで更なる成長を目指します。

カーブアウト
事業再生

事業再生

外部環境の急激な変化等を背景として業績不振に陥った企業であっても、再建可能性が高いと判断されるケースを指します。スピード感をもちながらも的確なデューデリジェンス(詳細は後述する「投資プロセス」をご覧ください)を行うことで、該当企業の再建可能性について分析し、加えて当社グループの持つネットワークやこれまでの投資経験を活かした支援の可能性について検討します。

投資プロセス

01.ソーシング

ソーシングは、投資対象となる企業を選定し、初期的なアプローチを行う段階を指します。通常はM&A仲介会社、Financial Advisor(FA)、銀行や証券会社などの金融機関、会計事務所といった専門家から、株式の譲渡を検討されている企業の紹介があります。しかしながら、当社グループは、グループ各社の経営陣や担当者が独自に持つネットワークを通じた企業オーナー等への直接のアプローチを得意としており、これまでに成立した案件の多くが相対取引となっています。当社グループの戦略とは逆にFAが主催する入札をソーシングのメインとするファンドもあり、それぞれのファンドの強みや得意な手法に応じたソーシング活動が日々行われています。

02.デューデリジェンス
および投資実行

外部のコンサルティング会社、弁護士事務所、会計事務所等を起用し、対象企業のデューデリジェンス(DD)を数ヶ月かけて行います。DDでは、財務・税務、法務、ビジネス、環境など投資検討先の事業を深く理解するプロセスです。DDを通じて得られた情報や対象企業経営陣との複数回に渡るインタビューを経て、投資実行の可否に関する意思決定を行います。DDを通じて、対象会社の強み・弱みの洗い出しや、売上やコスト改善を含む事業計画の策定、補強が必要な人材の採用プランなどを対象会社の経営陣と協議することで、成長戦略の実現可能性を高めます。

03.経営サポート

投資先の企業価値の向上を目的として、経営への深いコミットとモニタリングを行うフェーズです。資金調達や業務オペ―レーションの改善など様々な角度から投資先の経営をサポートします。その際には、所謂「ハンズオン支援」と呼ばれる、当社グループ社員の派遣に加えて、当社グループが持つプロ経営者プールから適切な人材を採用し、現場での指揮を依頼することもあります。投資先が地方であったり、その関連会社が海外に存在するケースなどでも、当社グループの社員が現地に数ヶ月常駐することがあります。このように投資先と一丸となって経営課題の解決を図っていくことで投資先との強い信頼関係を構築していきます。

04.エグジット

エグジットは投資先企業の株式を譲渡又は上場させることで、当社グループによる関与が完了する段階を指します。但し、資本関係が一旦完了したとしても、良好な関係を維持することで、他の新たな投資を行う際にご協力を頂くこともあります。
エグジットのタイミングは投資先にとっても非常に大きな経営のターニングポイントとなるため、投資先経営陣と慎重な協議を行い、投資先の成長に最も資すると判断される譲渡先を選択します。投資先との成長シナジーを考慮したうえで次の事業パートナーとしてふさわしい先へ譲渡することが多いですが、株式の上場を行い市場で株式売却を行うこともあります。

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