「マーキュリアウェイ・コラム」を始動します!
従前から行ってきたマーキュリアウェイでは、マーキュリアインベストメントグループと関係の深いビジネスパートナーとの対談を通じて、弊社のビジネスや投資戦略、業界の見通しなどについて掘り下げてきました。
今般、マーキュリアホールディングスのホームページを刷新するにあたって、マーキュリアインベストメントグループをより身近に感じて頂くことを目的として「マーキュリアウェイ・コラム」を新設することにしました。これまでのマーキュリアウェイとは異なるアプローチで弊社の事業や役職員についてご紹介する予定です。
記念すべきマーキュリアウェイ・コラム第一回は、マーキュリアインベストメントグループのBiztech投資戦略の概要について、責任者である三好大介マネージング・ディレクターよりご説明します。
今後、第二回・第三回では、実際の投資先について紹介予定ですので、どうぞお楽しみに!
三好マネージング・ディレクターのご経歴について教えてください
初めまして、マーキュリアインベストメント マネージング・ディレクターの三好大介と申します。私は、ベンチャーキャピタリストとして、これまでのキャリアを通じて30社近くの投資を実行し、IPOやM&A等の豊富なトラックレコードを有しています。過去に所属していたCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)では、投資先のベンチャー企業と事業会社による事業連携の実績があり、直近では小売りをその主たる事業とする事業会社にて、投資活動で得た幅広い知見と外部ネットワークを活かし、新規事業責任者及びEC事業責任者として事業収益の改善・拡大を担当しておりました。具体的な内容として、新規事業では多店舗展開に向けたモデル変更・撤退・EC転換、EC事業ではサイト統合・EC倉庫統合などです。
Biztech投資戦略の投資方針はどのようなものなのでしょうか?
マーキュリアインベストメントグループでは、その経営理念として、「Cross Border」を掲げています。これは、国や地域、既存の枠を超えて成長する様々な事業を強力にサポートする投資グループとなることを指しているものです。我々が投資対象としている不動産・物流業界は、市場規模が非常に大きく、私たちの暮らしやビジネスを支える重要な社会インフラである一方で、古い慣習が未だに受け継がれている非常にアナログな業界でもあります。これらの業界に変革をもたらす次世代技術や革新的なビジネスモデルを持つ企業への成長資金供給と事業支援を通じて、業界の活性化や生産性向上に貢献したいと考えています。つまり、グループとして取り組んでいる「Cross Border」を、「不動産・物流」という切り口から変えていこうと取り組んでいるのが我々の事業なのです。
ベンチャー投資ファンドというと世の中にたくさんある印象がありますが、Biztech投資戦略は他社の投資戦略とは何が違うのでしょうか?
先ほども申し上げたように、我々の行う投資の大きな特徴として、不動産・物流業界の企業への投資に特化している点があります。それに加えて、伊藤忠や三菱倉庫といった不動産・物流に強みを持った投資家からの資金を元にファンドを組成していることから、「業界のCVC」のようなイメージで活動をしています(*)。
また、投資家からの人材も積極的に受け入れ、事業会社視点で投資候補先の技術評価をすると同時に、投資候補先企業に対し事業会社とのパイプ作りという機会の提供が可能になるのです。マーキュリアインベストメントグループは、2005年の設立以来、グロース/アーリーステージを含む成長段階にある国内外の企業に投資を行ってきました。これらの経験に裏打ちされた投資視点や事業育成のノウハウと、投資家の持つ現場での知識・経験及び課題を組み合わせることで、より現場の課題解決に近いソリューション提供やDXに貢献できることが他社の運用戦略には無い特徴です
*通常CVCは、事業会社が自社の成長戦略や製品開発を目的として、自社のみもしくは金融投資家であるベンチャーキャピタルと組んで組成することが多い。